megspoonのブログ

機能不全家族の末路

話さない事が最大の自己防衛


私は自分自身の話しをする事は滅多にありません。
いつの頃からか、話せなくなっていたのです。

父は非常に自己中心的で、気に入らない事があろうとなかろうと暴言を吐き、暴力を振るう人でした。

父にとって、自身の【欲求】だけが重要であり、全てだったのです。

「くだらねえ」「金を入れろ」という言葉が口癖で、ときに私の容姿をあれこれと指摘する事もありました。

そして、母は私を守ってくれる事は1度もなく、無関心だったのです。


自己中心的な親は、子供が親のために生きることを要求し、子供が自分自身の気持ちや意思を持つことを阻みます。


そして、恐ろしいほど「子供の心」に無頓着であり、無神経なのです。


私の心は常に恐怖に満ちていました。
度重なる理不尽な暴力、暴言
前面DV
毎日繰り返される激しい夫婦喧嘩
何時いなくなるか分からない母の家出……


子供にとって、親は重要な人物であり、家庭は世界そのものです。
そして、親子関係は対等の関係ではありません。親は養う側であり、子供は養われる側です。


どんな親であろうと、子供はその親に依存しなければ生きていけない、無力な存在なのです。
そして、愛される権利があるのです。


父の暴言、暴力
母の家出、無関心な態度


親のこのような態度は、子供にとって無意識に「死の恐怖」を感じさせます。
親と子供では圧倒的な力の差があるからです。


死の恐怖を感じながら、子供らしく無邪気に、自分自身の話しなど到底出来ません。


ナチス強制収容所にいたユダヤ人は、いつ殺されるか分からない恐怖の中で過ごしてきました。

「お腹が空いているので食べ物をください」 
「怖いので暴力を振るわないで下さい」
「私達を自由にしてください。」

人間としての当たり前の感情と欲求すらも、表現出来ない環境下だったのです。


私も、長年その様な環境下で生きてきました。
長い間、恐怖心に支配された心は、そう簡単に拭えないのです。

得手不得手の問題ではなく、

●傷ついた心を守る為
●もう2度と傷つかないようにと

自分の気持ちや欲求を表現出来なくしていったのです。
 

親を不機嫌にしないようにと配慮している限り、子供は親の奴隷です。
ですが、様々な力の差により奴隷化していくのです。

私の心の中は様々な苦しみに満ちていました。
 

恐怖心、怒り、悲しみ…


そして子供の私にとって、これらの辛い感情を処理する事が出来ず、「感じないように」と心の奥底へと追いやり、無意識に抑圧していったのです。


本当は、いろいろと自分自身の事を話したい。
聴いて欲しい!

そう思っていても、「話すとまた痛い目に遭うよ!!」と、無意識に抑圧された恐怖心や悲しみが警告を鳴らし、話す事が出来ないのです。


話す事が無い訳でもなく、苦手な訳でもないのです。


今日も読んで頂いてありがとうございます🌸